ずーっと思っていたことがあります。
ブルターレを買う前に、KTMの1290スーパーデュークRが欲しくって、
KTM 1290 SUPER DUKE R [READY TO RACE - KTM JAPAN]
試乗したときに、1290SDRなら会社に行く前に、住んでいる埼玉から鹿児島の指宿に寄って温泉に入ってから出勤できるエクストリーム出社ができるだろうなぁと思っていた。それくらいの信頼性、快適性がアレには感じられたんだ。
ぢゃ、自分が結局買ったブルターレはどうなんだ?
MVアグスタにそこまでの信頼性があるのか?
夏だぞ?気温40度近い中を鹿児島まで走ったら、どこで炎上するんだ?
そんな数々の疑問が出てきたわけです。
さすがに鹿児島は無理だとしても、ぢゃ連続走行でどこまでやれるんだろう?
ライダーとして、やっぱ自分の相棒の耐久性は確認してみたいじゃない?
そんなわけで、休日出勤が決まり、朝1で会社にいくついでにこのイベントに行ってみようと思った。
東京から名古屋なら片道350kmほど。自宅まで含めても片道380kmほど。
往復で760kmと、会社帰りに寄れる距離としては程よい距離。
というわけで…
サイドバッグ搭載のBRUTALE800RRスーパーツーリング!!
アグスタ風に言えば「ツーリズモ・BRUTALE」?
ツアラーなモデルがアグスタからも出たけれど、あえてBRUTALEでそれをやる。
ゲルザブも載っているので、もう完璧にツアラーじゃんこれ!!
というわけで朝7時に退社し、そのまま厚木までR246を走る。
厚木から東名で一気に西へ。
厚木手前で満タンにしたので給油は必要ないのだけど、人間に食事を与えねばならないため足柄で休憩。
エヴァがいた。
とにかく暑い日で、新東名が旧東名に合流する三日日あたりではもうジャケットいらんだろこれ状態…。
名古屋駅なんか行ったことがないので、ハンドルにiphoneをマウントしてヤフーナビで案内してもらおうと使ってみる。B+COMでもちゃんと音声は聞けるけど、高速巡航だと大音量にしないと聞こえない(これはKAMUIの静寂性の問題?)、あと残念なことに外気温が36度を超える中、ハンドルにマウントしたiphoneはエンジンの熱にも晒されて超高温になり動作を停止してしまったorz...
頼みの綱のiphoneが起動しなくなったことで、豊田ICから降ろされて道に迷い、延々彷徨うこと1時間半(´;ω;`)ブワッ
道路脇の温度計は嘘か真か40度になっており、信号待ちでは意識が遠のくし、走っていても熱風しかこないのでそろそろ人間が限界だ!というところで名古屋駅前に到着。
駅前地下駐車場はバイク専用スペースはないから、車と同じ料金な!
と名古屋人のブルジュアぶりというか、なんてことだよ!感全開。
高島屋に行く前に朝からウィダーインゼリーしか食べていないのでまともなものを食す。
名古屋と言ったら喫茶店だということえ駅チカの喫茶店でミートソースや!
名前だけは知っていたナナちゃんも見れた。
高島屋でブツを仕入れる。
ぐへへ。
サイドバッグにもちゃんと収まった。
帰りは人生初の名古屋高速を利用する。名古屋城の横通るんですねここ。
相変わらずの熱風で、とにかく水分補給を怠らない。
人間は暑さで死にかけていたけれど、ブルターレは高温の中でも特に不調もでず安心して走ることができますた。ほんと、不安感ゼロ。
道に迷ったりして、結局往復で800kmほど走行。
特に問題も起きず。。。
あれ、アグスタって案外信頼性大丈夫じゃない?
大雨走行は経験がないけれど、40度近い気温の中、一日を通して少しも30度以下の気温を経験しないようなシチュエーションで熱問題も起きず、帰ってくることができたらもう大丈夫なんじゃないかと思えてきた。
今まで長距離はハヤブサで行く!だったのでフルカウルからネイキッドのバイクになり、体が受ける風がました分疲労度は高かった気がするけれど、ヘルメットのOGK KAMUIの空力もあってか首に疲労が残ることもなかったし、一般道・高速道路を通してクイックシフトのおかげでクラッチを握ることも少なかったのでいつもは残る左手首の疲労感が全然ない。
本当楽ですよ、クイックシフト!
シフトが面倒ならスクーターとかDCT乗れやって話になりそうだけど、二輪で半クラ使えないのはちょっと怖いし、スポーツ性を考えてもMTがいいって人もいる。でも長距離したいときにクラッチを発進と停止直前まで使わなくていいってのはここまで楽なのかって思いますね。
スポーツモードとカスタムモードでしかダウンがクイックシフトでできないのが残念で他のモードもダウン対応になるとよいのだけどね。何かできない事情があるんだろうか?
今のところダウンまでクラッチレスできる車種は限られていて、アグスタ、ドゥカティ、BMWくらいしかないんじゃないですかね?でもこれからはダウンシフトもクイック化は主流になりそうな気がします。レーサーにはもちろんシフト時間短縮のために採用されるスポーツ性が売りなんでしょうけど、ブルターレや他の車種みたいに街乗りメインのバイクにこそこれは最高ですよ。特にクラッチが重いバイクは余計にですね。
結局、トラブルが起きずに帰ってこれたのでアグスタの信頼性がないということを半ば確認したくてやったツーリングも、アグスタは実は信頼性が高いのではないかという結果を出すことにはなりました。
イタリア車もといアグスタは、デザインはよいけれどパーツ供給や信頼性に不安がある!だから買えないって人は多いと思うんですよね。自分も事前にF3で故障が多発しているようなブログ記事を読んでいたので同じエンジンを積むブルターレはダメなんじゃないかってドキドキしていたわけですけど。。。
でも実際に暑い夏の日本を一日800kmをほぼ弾丸で、総走行距離も3000km間近なブルターレがノートラブルでこれているし、もしかしたらアグスタ自体が信頼性を向上させる改良を加えているのかも?って淡い期待が出てきました。
もちろん、これが新車だし、距離数無制限の保証もあるので壊れても保証でどうにかなる。という思いがあるからこそできる、って話でもあるし、やっぱりなんの不安もなく乗れてしまう日本車は凄いなって思うんだけど、それをおいておいても、今回のツーリングで同じ車種に出会うことがない、注目もされない(ハヤブサで行くと毎回どこかで話しかけられる)、でも性能は凄いってところで自分は満足してます。
しかし、こうも暑いとバイクに乗りたいけど乗る気が失せるなぁorz...