天気が悪かった日曜日、一日中雨雲レーダを目視し続けるだけの簡単なお仕事。
農業のことを思えば、梅雨に雨が降らないのはいけないことなのだけど、ライダーにとってこの時期は非常に悶々としたもので、特に納車待ちを控えた皆さんは天気図を呪うような目で見つめていることなんだろうなぁ…
部屋の掃除をしながら、 iphoneに入れている「アメッシュ」、「weathernews」、「Y!地図」を交互に眺める。
この中で一番精度が高く、見やすいのはY!地図の雨雲レーダー。
シンプルだし、地図と雨雲のいち関係はアメッシュよりも把握しやすい。
アメッシュは基本的に関東圏だけなので、日本に掛かる雨雲の位置を把握するにはY!地図の見やすさはベスト。
17時過ぎ、わずかな雨の隙間を縫ってブルターレ回収ミッションを決行。
CR-1コーティングを実施して一週間弱、絶対に濡らしてはいけない期間は過ぎているものの2週間は濡らすなというやつなのでドキドキはしつつ、
あと。。。エンジン掛かるのか(バッテリー的な意味で
アグスタ純正充電器を背負ってバイク屋に行く。
バイク屋にバイクを回収しにいくために専用充電器を持たなきゃいけない。
こんなことは日本製品じゃありえないことなのだけど、ありえないをありえるに変えるのがイタリアンモーターサイクル。
ブルターレを預けていたのは東京都足立区は西新井にあるモトプラザカワサキさん
自宅から一番近い(それでも電車に乗らなきゃいけない距離)場所でCR-1をやっているのがこちらのお店。
店内にはみんなだいすきH2もあったり、たまりません!(カワサキ好きなんです!!
そんなカワサキのお店にアグスタをコーティングに出す暴挙も快く引き受けてくれて、かつ丁寧な作業をしていただけ感謝感激。
ついでにヘルメットのコーティングもお願いしている次第。
コーティング費用6.4万円を支払い、2週間ぶりにブルターレさんとご対面。
元々新車で輝いていたのだけどコーティングでより一層ふつくしい…
そんな惚れ惚れしている余裕もなく、「エンジンが掛かるのか」ドキドキしながらキーを回す…チェックは成功した。
セルは…セルは回るのか…
(n'∀')η キタワァ !! ゜。・。 ____,,... -‐ _ニ-=''7 。. + _二--‐
2週間放置でエンジンが掛かる、国産車じゃ当たり前のことなのに、このバイクではそんな当たり前のことでさえ感動になる…
イタ車って凄い(違ぅ
ただ、時計が30分進んでいたので電池的にはギリギリだったのかもしれない。
しかし2週間で30分もずれる時計はいまどき100円ショップでも見かけない…
時間なんか気にするなよ、時計つけてあるだけマシだろ?ってかんじですかね。
とりあえず久々なので恐る恐る走りだし、近くの首都高の入口へ。。。
ETCが動かなかった罠(ぁ
早速のイタリア車の洗礼か!(違
納車直後はETCも普通に動いたのに、なぜこのタイミングで…
まったくの無反応で普通にバーの横を通過してしまった。
ETCランプは正常だったのに、エラーすら出ていない罠。ぐぬぬ…
本線上ではないとは言え、高速道路上で止まるのは妙な緊張感がありますね。
とりあえずETCカードを取り出そうと、シートを開こうとしたらシートが外れないんですよ…
鍵が回らなくてなんじゃこりゃwww
見かねた料金所のおぢさんが「大変そうだから明日ここに電話して」と紙をくれた。
わたしゃ悲しいよ…(´;ω;`)ブワッ
気を取り直して本線へ。
スポーツモードにしつつも、路面は濡れているのでとりあえずトラコンを5くらいにして走る。別にこのくらいならトラコン0でも問題ないだろうけど、転ばぬ前にトラコンだ。あるものは使おう。
微妙な路面だったけどレインモードは使わず。
そもそも国内仕様のブルターレは公称100馬力ちょいらしい。(本国仕様は140馬力らしい)本国仕様をレインモードにして多分100馬力ちょいくらいとのことなのでスポーツモードにしたところで日本仕様だと本国仕様のレインと変わらない。
日本仕様のレインって一体、何馬力になるんだ…
しかも慣らしで6000以下に抑えているので、パワーなんてヘタしたらそのへんの250cc並じゃね?という状況なのでスロットルレスポンスが自然なスポーツを選ぶ。どうもノーマルはスロットルレスポンスが不自然な感じがして、特に発進時にエンストしそうな不安感がつきまとい、スポーツの方が日本仕様のマップは走りやすい感じがする。
高速走行メインだけどブレンボブレーキはやばいくらいにコントロールしやすいし、止まるし、タイヤもハイグリップの部類だけど滑ってもこの車体の軽さならなんとかなるだろうというくらい軽さも活きていてとにかく楽しい。
エンジンは相変わらずゴリゴリ言いながら回るけど、慣らしが終わる頃には印象が変わるかもしれない。工業製品としてみれば日本のバイクのエンジンが機械的にとてもスムーズできれいな回り方をするので、アグスタの3気筒の回り方は雑な感じがするけれど、「生き物」みたいな感じがして嫌いじゃない。
もっと長い時間乗りたかったけど、天気が微妙なので10kmほどのライディングで終了。
駐輪スペースは計算上2台ギリギリだったのだけど巧いこと納まった。この位置だと隼は絶対に出せないw
駐車して軽く乾拭きして終了。
デザイン的にはグラディウスとかわんねーやと思っていたけれど、眺めてみると全然違う(当然)。
アグスタを買うのは初めてだけど、このメーカは見た目が第一で、所有するだけでそもそも満足で、ガレージで眺めてなんぼかなぁという気がする。
諸元ももちろん優れていて、ブルターレ800RRなんて同クラスで敵はないくらいの性能を持っているし、この状態でゲームに出せばほぼ無敵なんじゃないかと思う。(実際に走ってみれば違うんだろうけど)
けれどその諸元も所有欲を満たすものであって、使わずに表をみてお腹を膨らませる効果のためだけにあるような気さえする。
とにもかくにも今まで買ってきたクルマやバイクはとにかく「もっと走りたい」と思わせてくれるものがあったけど、このブルターレに関しては「走りたい」よりも「眺めていたい」という気持ちの方が強い。
なんか汚したら申し訳ないというか…
家が広くて、ガレージがあれば一日中眺めてニヤニヤしていたい。
そんな使い方はもちろん自分の「機械はその本来の使い方をするべきで、飾るものではない」という考えには反するのだけど、とにかくそれだけの魅力がある。
ま、結局また最後は過走行で生涯を終えるんだろうけどね(ぉ
そういえば、MVアグスタと言えば都市伝説的に「雨の中走ると壊れる」と聞いている。
雨に濡れただけでダメになるバイクなんかあるわけないだろ?
ブルターレをフキフキしていて気がついた。
なんでこんな位置にヒューズボックスが…
しかも微妙に隙間の開いたゴムカバーでぺろって止まっているだけ。
位置的にはエンジンのすぐ側。放熱はされるとはいえかなりの高温になるし、おまけに雨が降ったら確実に濡れる位置。そんなところに電装品の命綱であるヒューズボックスを配置する。
イタリア車ってみんなそうなの?(滝汗
多分雨でも大丈夫なんだろうけど、ゲリラ豪雨的なものを食らったらさすがに厳しい気がするし、そもそも晴天でも熱でどうにかなりそうだ。
メーカーがモーターサイクルではなく、モーターサイクルアートと謳っているので、やっぱりこのバイクは乗るよりも飾れなのだろうか…
まーそんなこと気にしないで人生楽しめよ!
ってことなのかもしれない…
イタリア車は奥が深い…いや、闇が深い?