天気がよかったので、朝イチでディーラーに電話をしてBRUTALEを引き取りに。
本日でさよならのKTM 200duke。
約三年間、トータル2.7万km弱。
排気量を考えると「乗ったほうだ」ということらしいけど自分が今まで乗って来た、自動車・オートバイ含めて一番距離を乗っていない車両だった。
もともと通勤用に購入しており、遠距離は埼玉から下栗の里へ行った時と伊豆半島一周くらい。いずれも往復で1日700km程度しか走ってない。
お世辞にも長距離が楽なバイクじゃないけれど、こいつの武器は”軽さ”だからね。それに燃費もかなりいい。都内の渋滞にはまっても、40km/Lを叩き出してくれたのでハイオク指定だけでお財布には優しいやつで長距離巡航で80km/h未満なら軽く50km/L以上でる。
なにせ、東京から諏訪まで4Lくらいで行けるほど。
ミッションで楽しく、高燃費、高速も使えて、軽くて遊べるバイク!
国産でもあるだろうけど、KTMという自分の中では知りもしなかったメーカだったのに、200dukeが出る頃から日本へのマーケティング戦略もあってか突然KTMという名前を耳にするようになったよねー。
このエントリーモデルdukeを切欠に、次は大型duke、最終的にはSDR!という流れに持っていく。価格的にも国内のライバルを見据えた設定で輸入車なのに買いやすい。
自分の車両があたりだったのかもしれないけど、3年間で特に大きなトラブルはなかったので信頼性もそこそこある。インド生産バカに出来ない!
スモールdukeシリーズも125、250、390と選び放題、どれを選んでも後悔しない、そんな車両だと思う。
duke、今までありがとう(´;ω;`)ブワッ
というわけで、車両引取。
お店でまずは保証書とロードサービスの申し込み。
保証書はさすがの輸入車、イタリア語なんですね…(蕁麻疹出てきた。
メーカに提出するので英語で署名らしいですよ!
英語で名前なんか書いたことないから、ドキドキですよ。
歌舞伎町で客引きにあうよりドキドキする。
何しろ、保証条件とか全部(おそらく)イタリア語だから読めねーってやつですwww
「身長170cm以下のライダーが乗る場合は一切の不具合を保証しない」
「埼◯県民が乗る場合は、すべての保証は無効」
とか書かれていてもわからないじゃないですか、イタリア語だと。
(日本語でそんなこと書かれていても意味わからんけど)
保証書の下には点検記録を書く欄がありまする。
定期点検をきちんと受けたことを記載しないとメーカ保証対象外とな。
ディーラーさんでも頑張ってなんとかはするだろうけど、受けていないと全てのメーカそういうときは不利ですし、ちゃんと記録してもらいましょうねってこと。こういうところで量販店とかで気軽に点検に出せない=輸入車は金かかる状態に陥るってことか!?
保証書を書き終えたところで大切なロードサービス!
これがないと怖くて輸入車というかイタリア車とか買おうと思わないよね(ぉ
国産ならまず買うときにロードサービスとか、全然気にしないし、中古で買った車両でもそんなに滅多矢鱈壊れるものじゃないけれど、輸入車という偏見?でロードサービスないとか手首きったくらいにむりぃ…
使わないことが一番だけどね☆(ゝω・)v
だけどね…
エンジン掛けようとしたらセルが回らなかった…
何を言っているのかわかry....
いきなりバッテリーが弱っていてセルが回らないとかwwww
幸先いいなぁこいつwwwかわいいぞ☆(ゝω・)
ロードサービスのお世話にいきなりなりそうな予感がする素敵っぷり。
バッテリー弱い、バッテリー弱いと脅されたアグスタ…いきなりかッ!
納車と同時にジャンプスタート、レーシングカーか君は…
ともかくメータの説明だけざっくり受ける。
このメータを操作するボタンがイタリアンクオリティで、「個体差」があるらしく、押しても反応しづらかったり、決定ボタンを長押しする長押し時間の長短がある模様。
「乗りながらボタンの癖を覚えて下さい」
ΦωΦ ボタンの癖…ボタンにも癖あるんか…
国産車で言えば、そんなボタンの感度に個体差があったらクレーム言うレベルで、
「そんなバイクで大丈夫か?」と問われるレベル。
でもこいつはイタリア生まれだ。
「大丈夫だ、問題ない」
機能すればよし。
ディーラーからいきなり高速に乗ろうと思っていたけど、どうせガソリンとか数Lしか入ってないから給油してからだなぁ…ジャンプスタートしたばっかだし、エンジン止めたくないなぁ… と憂鬱だったけど「ガソリンは8割くらい入れてますよ」と店長さんのありがたいお言葉!まさにまごころクオリティや!
こちらから言わなくても家に帰れる以上のガソリンを入れておいてくれるサービス精神は他も見習っていただきたい。過去、一度もほぼ満タンで納車されたことなんかないからなぁ…まぁバイクだし、最悪押せよってことかもしれないけど、イタリアンなBRUTALEちゃんは、あの幸先よろしいジャンプスタートだったので余計に嬉しい。
この配慮がなきゃ、納車五分でディーラーに回収されるとこやった…
ちなみに「おみやげ」と言われる説明書とか一式は後日宅急便で。
アグスタ買うとついてくるあやしい充電器もその中だったので、途中で停まったらスタートさせることすらできませんwwww
狩場ICから横浜横須賀道路へ。
ディーラーさんにはエンジンの慣らしは必要ないけど、500kmくらいまではミッションを丁寧に操作してほしいといわれはしているものの、やっぱ機械工学を学んできた人間としては慣らしは必要派なので、個人的に6000回転縛りで走行。
結構ギアはクロスしているけど、6速6000回転で110km/hくらいになるので不便を感じることはないね。
ただ、メータで6000っていうと全然動かない位置なので見づらいw
エンジンマップは「スポーツ(S)」、「ノーマル(N)」、「レイン(R)」、「カスタム(C)」の4つ。切り替えをエンジン始動後にセルボタンで行うというのが変わってるなぁ…と思ったけど、よくよく考えたら自分、エンジンマップ切り替えられるバイク乗ったことないですやん、評価できんですやん…と言われそうw
セルボタン長押ししていくと切り替わる模様。放置しておくと決定。
目的地は観音崎。
最初はノーマルマップでひた走る。
黒く塗られたエンジン、B31A原動機は見てくれだけじゃない。
5月に乗った標準車+触媒レス
これと比べても凄く進化が感じられる。
最早国産では珍しくもなんともないツインインジェクタで近代化改修されたBRUTALE800RRのエンジンは低速トルクが標準車の比じゃないくらいに増えている。
ちょっとアクセルワークに気を使わないと、6000回転まではガリガリ言うだけで死ぬほど遅く、6000回転を超えると暴力的に加速しだす標準車のセッティング、”二段階加速”、ツースト的な加速感、刺激で凄く暴力的なバイクを操っている、速度出てる!と感じたい人には物足りないくらい”しつけ”が出来たエンジン、そしてECUのセッティングだと思う。
ただ、二段階加速が薄れただけで、気が付くと速度がノッているのでメータ見ると「ええ!?」となること多々。
排気音がマフラー出口が遠いので余計に音が小さく聞こえ加速感が薄いのもあるかもしれない。
町中、信号スタートだとノーマルマップはちょっとエンストするか?って感じ(タコメータの動きがみづらく、どのくらい回っているかわからない)で、突然クラッチが繋がってどっかんスタートになりがちだったけど、慣れたらなんとかなった。スポーツマップだと元気よくスタートできて、クラッチミートでエンストしそうな感じが薄れるので逆にスポーツのほうが乗りやすいかも。
ただし、日本仕様のマップなので本国仕様だとこの辺は印象が違うかも。
これが楽しめるのも今だけ!
エンジン自体は事前に持っていた独特な「個性」は消えておらず、それが洗礼されいる感じでこのエンジンだけで自分は「買ってよかった」と率直に思える。
個性という表現は機械にも人間にも小馬鹿にするような印象を与えるけど、国産車や外車でもツインやマルチにあるような「鼓動感」とも「シルキー」とも「スムージー」とも言えない、ガサツでゴリゴリした印象が強く、この振動とゴリゴリぶりは好みが分かれるとこだけど、個性的なエンジンが好きなら一度試乗してみるとよいかと。あんまよい評価も聞かないんだけど、スムーズなエンジンも好きだけどこうした「個性的」なエンジンは初めてだったので惚れてしまった。
スムーズに廻るエンジンは工業製品としては凄く魅力的だけど、がさつにでもいいようのないフィーリングで廻るエンジンは生物的で( ・∀・)イイ!!
国内仕様一本出し。
これでもかなり勇ましい音がする。
ツインとも4発とも違う独特のサウンド。
アイドリングはそこそこおとなしいけど、回すとすげーいい音!
国内仕様のECUが頑張っているのかアクセル戻した時にパンパン言いそうだけど、ぎりぎり言わない感じw
本国仕様だとどうなるんだろう?
ちなみに2015仕様のカーボンマフラーも宅急便で届くらしい。
ディーラーのひと「オブジェにいいですよ」
オブジェ か…
BRUTALE800RRの2015モデルでNOTカーボンなマフラーはある意味希少かもしれない。
車両自体が希少なので、マフラーひとつでそこまで極端には希少価値あがらんけどw
ギアは慣らし最中なので多少入りづらい。
あと5速から6速がたまに失敗する。
ワイヤークラッチなのでちょっとだるさがあるけど、これはもうしゃーない。
標準車を試乗していた時に、シフトインジゲータの表示がやけに「適当」だなぁ、ころころ表示が変化して後付したみたいな精度だったのが、RRはセンサーが変わったのか、そもそも2015モデル全般で改善されたのか、一度も違うポジションを表示することがなかった。
前述のとおり、6速6000回転とほぼ推奨される慣らし運転の回転数域でも必要にして十分だし、エンジンの低速トルクが増えたことでギアも100kくらいで6速でもいける雰囲気。ただやっぱり回してなんぼのギア比だと思うので、この辺は慣らしが終わって13,000まで回せるようになったら印象は変わるかも。
ちなみにクイックシフターのアップ/ダウンがスポーツマップなら使えるようだけど、500kmくらいはクラッチ使って丁寧に操作したほうがギアにはよいということなのでちゃんとクラッチ使います!!
クイックシフターも操作系ボタンでON/OFFができるので通常はOFFにしときゃいい感じ。
ちなみにニュートラルは抜群にわかりやすい。
dukeがなかなかニュートラルに入らないので苦労したけど、BRUTALEはそんなことがなかった。まだ100kmも走っていないのにこれなので今後が楽しみ。
bremboキタワァァァ
車格的に400ccと変わらない車体を止めるには十分すぎるほど。
かつコントロール性も今まで乗ったバイクの中じゃ抜群にいい。
ABSも搭載だけど、ABSが効くほど強いブレーキなど掛けたくないものだね。
フルアジャスタブルのサスペンションだけど、まだセッティングには挑戦していない。
慣らしが終わったら色々といじってみよう
エアバルブキャップはdukeから移植したものw
よく見ると純正でエアバルブが横を向いているので空気入れやすくていいね!
片持ちスイングアームなのでリアは非常に空気入れやすそうw
ホイールの「BRUTALE」の文字も洒落てて( ・∀・)イイ!!
ガソリンほぼ満タンで190kg前後という軽さ。
ただdukeから比べると重いからちと大変。(贅沢
脚付きは168cmの自分ではけっこうつんつん。
ぎりぎり片足ならべったりいける。
軽いからこそ踏ん張れるけど、横風怖いなぁ…
シートは標準車より乗り心地はよいって話だけど、硬い。
でも三時間乗った感じでそこまでケツが痛いってこともないので耐えられないほどではない。
質感は( ・∀・)イイ!
!これ、シート切られたら涙出るわ…
おしゃれな鍵。
どうでもいいけどアグスタロゴって歯車でカッコいいよね。
子供っぽいっていうか…子供心を忘れない大人にどうぞって感じ?
乗っていて思ったのはポジション、ハンドルが低い気がする。
シートが高く、ハンドルが低く感じるので前傾姿勢になる。
自分の体型の問題かもしれないけど、ハンドルが高くてゆったりって感じではなく、戦闘的なポジションになれる。
エンジン自体がまったり巡航できるタイプではなく、常にメリハリ付けてかっとばせみたいなもんだし、そもそもゆったりタイプのバイクではなく、アグスタ自体そんなバイクほしいならストラダーレ800とかツーリスモヴェローチェ買えとかって話なんだろうネ。
そんなポジションははじめてなのでなかなか慣れず、でも山道のコーナーにその状態で入った途端、BRUTALEという子が少し見えてきた。
凄く( ・∀・)イイ!!
うまく説明できないけど凄く良く曲がり、その曲がり方が独特。
足回りと、世に聞く逆回転クランクの効果かもしれないけど面白い。
ずっと曲がっていたくなる。
タイヤもグリップするし、こりゃ山道を延々走るバイクであり、高速道路を淡々と走るバイクじゃないなぁという印象がここではっきりした。
ゆったり走るもんじゃない性格は振動にも現れ、とにかく振動が凄い。
ミラーなんか高速道路を法定速度で走っていても後ろが見えないくらいにブレるw
「何か来ている」が判別できる程度で、車種まで特定ができないので覆面とか怖いよね?(ぉ
6000回転までの印象で振動が凄いと感じたけど、もしかすると上まで回すとましになったりする?しないかなぁ…
そういうところも含めて”ゆったり走る”タイプではないかなと。
走行風はネイキッドであることを考えると110km/hくらいまでならそんなにきつくないかも。ヘルメットが空力があんまりよろしくないジェットタイプだったので、この辺は空力に特化しているメットだと全然楽になるかもしれないし、そんなジェットでも「きついなぁ」と思うほどではなかったので案外優秀かもしれない。
ざっくり120kmくらいを走り、これから慣らしが進んでくればもっとBRUTALEという子を理解できるのだろうけど、初日に感じたこと、
それはね…
熱い。
熱い
あつぃ…
熱いんだよおおおおお(´;ω;`)ブワッ
熱が凄いって聞いていたので、水温が厳しいのか?と思っていたけど、水温は都内のそこそこ渋滞でも半分のラインを1つ上にいったところまでしかあがらなかった。
あれれ?と思ったらエンジンからの熱気が半端ない。
熱いだけならGSX1300Rも十分熱いけど、カウルがある分、熱風が抜ける位置が限定されているので股間は熱いけど全身まではそこまで熱くならない。
BRUTALEは全身を熱気で包まれる感じ。
800ccで140馬力叩き出すエンジンが股下にあるってのはそういうことなのかもしれないけど熱すぎだろこれ…
これからもっと気温があがるとどうなるんだろう…
そして今日から二週間コーティングに預けられたBRUTALE。
二週間後、どうせバッテリーが臨終してエンジンかかんねーだろうなぁと思いつつ。
とりあえず今日から始まるイタリア車ライフ。
ドキドキですね!
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